【プロが教える】初めてのバイクグローブの選び方|転倒リスクに備える安全基準と失敗しないサイズ感
公開日:2026年8月20日
バイクに乗り始めたばかりのとき、ヘルメットの次に選ぶ重要アイテムといえば「グローブ」ですよね。
一言にバイク用グローブと言っても本当にたくさんの種類や製法があり、どれを買うべきか迷ってしまう方も多いはず。今回は、万が一のときに身体を守るための絶対的な安全基準と、グリップ操作が劇的に楽になる正しいサイズ選びのコツを分かりやすく解説します。
転倒時の多くは手から落ちる!グローブ選びで最も大事なプロテクション
「とりあえず操作しやすそうだから薄手の布製でいいか」と選んでしまいがちですが、これは非常に危険です。
万が一の転倒時、人間の条件反射として『手のひら』から地面に落ちるというのが自然です。身体をかばって真っ先に手が出てしまうのは、人間の防衛本能なので逆らうことはできません。だからこそ、グローブ選びでは「手のひら側の強度」がまず一番に大事になってきます。
アメリカのブランド「ICON(アイコン)」のグローブは、全モデルにおいて手のひら側にレザー(本革)、またはそれと同等以上の非常に高い耐久性を誇る専用の素材を必ず使用しています。そのため、ラインアップの中にあるどれを選んでいただいても、基本的にはプロテクション面で大きな安心感を得ることができます。
最近のモデルでは、従来の重厚な本革よりもさらに軽量で、汚れても自宅で手軽に洗うことができる新世代のハイテク素材「AX LAREDO(アックス・ラレード)」を使用したグローブも多く登場しており、快適性とタフさを高いレベルで両立しています。
手の感覚は超デリケート。直感と「ダメなサイズ」の2大判断基準
次に多くの方が気になるのが「正しいサイズ感」ですよね。
人間の手のひらや指先は、身体の中でも特に感覚が優れていて敏感なパーツです。そこにライダー個人の握り心地の好みも大きく関わってくるため、ぶっちゃけて言ってしまうと、お店で実際に試着してみて「あ、これいい感じ!」と直感的に思ったものが大体の場合において大正解だったりします(笑)。
ただし、直感だけでなく「これを選んだら絶対に失敗する」という、避けるべきNGな基準が大きく分けて2つあります。
- 1)手のひらの生地が余りすぎてブカブカしている:スロットル操作のたびに生地が寄れて滑り、握り直しが起きたり、疲れやすく痛くなることもあります。
- 2)親指の先端がパツパツに当たっている:バイク用のグローブは、グリップを握り込んだときに指先が突っ張らないよう、あらかじめ親指の先端に少しだけゆとりができるように設計されています。ここが最初から当たってパツパツだと、走っているうちに指先がどんどん痛くなってクラッチやブレーキ操作どころではなくなってしまいます。
外縫い vs 内縫い。どっちが良い?知っておきたい2つの製法と特徴
さらにバイク用グローブを深く見ていくと、縫製の方法に「外縫い」と「内縫い」の2種類があることに気がつくと思います。
外縫い(そとぬい)は、文字通り縫い目がグローブの外側に来る製法です。グローブをはめた時に内部で縫い代が肌に当たらないため、ゴワゴワとした違和感が全くなく、レバーのタッチやスイッチの操作性が非常に良いのがメリットです。その反面、縫い糸が外に露出しているため、万が一の擦れやダメージを受けたときに糸が切れて穴が開きやすいという繊細な部分もあります。
対する内縫い(うちぬい)は、縫い目を内側に隠す製法です。糸が外に出ていないため摩擦に強く、全体的な強度の高さや耐久性に優れています。ただ、どうしても指の先端や内部に縫い目が当たって気になってしまったり、人によっては爪の間に当たって痛くなったりすることもあります。
これらはあくまで製法ごとの特徴(メリット・デメリット)ですので、どちらが絶対的に良いと深く考えすぎる必要はありません。なるべく実際に手を通して、自分の指先に合うものを選ぶのが理想です。ICONグローブのサイズ感や、モデルごとのカッティングの特徴についてはいつでもお気軽にご連絡くださいね。
【季節・走行シーン別】プロが実践する、冬の「操作性を落とさない」防寒テクニック
バイク用グローブは、もちろん季節や走行シーンに応じて賢く使い分ける方法がベストです。
基本としては、春秋はオールマイティなレザー、夏は涼しいメッシュ、冬は防風防寒ライナー(中綿)付きのグローブを選ぶのが暖かいライディングの基本となります。
しかし、冬用の防寒グローブに対して「中綿がモコモコしすぎてレバー操作がしにくい…」「ウインカースイッチが押しづらくて危ない」と感じたことはありませんか?
そんな時におすすめなプロの裏技が、『薄手の防水ライナー付きグローブ + 吸湿発熱インナーグローブ』の組み合わせです。これなら、手元の操作性を一切損なうことなく、驚くほどの保温力を高めることができます!
グリップヒーター装着車は「厚手のモコモコ」だと暖まらない?
今の時代、電熱グローブも非常に種類が多くなり、愛用されているライダーをよく見かけます。
さらに、近年のバイクは純正やカスタムで「グリップヒーター」が装備されていることも多いですよね。実は、グリップヒーター付きのバイクに乗る場合、中綿が詰まったモコモコの防寒グローブだと、ヒーターの熱が厚みで遮断されてしまい、手のひらまで暖かさが全く伝わらないという落とし穴があります。そのため、グリップヒーターの恩恵を受ける意味でも、適度に薄手な防水ライナー付きグローブくらいのものを選ぶのがベストなのです。
僕自身、これまでに数々のモコモコグローブを試したり、インナーグローブの組み合わせをテストしたりしてきましたが、やっぱりライディング中の「操作性」を何より最重視したいタイプです。そのため、僕の現状のリアルな冬スタイルは以下の通りです。
■普段の冬場:基本的に「ICON AXYSグローブ」を愛用。
■長距離の高速巡航時:すでに廃番となってしまいましたが、防寒ライナー付きなのに極薄で操作性が抜群な「TARMAC2グローブ」を今でも気に入って使っています。
前述した通り、今は高機能なインナーグローブを1枚中に仕込むスタイルが主流になっています。現行モデルであれば、防水防風ライナー付きの「PDX3グローブ」とインナーグローブを組み合わせることで、僕の愛用しているTARMAC2と全く同じ「薄くて暖かい」という最高の操作環境を作り出すことができますよ!
常に自分の目に入るパーツだからこそ、デザインで引き締める
もう一つ、グローブ選びで絶対に外せないポイントが「デザイン」です。
何を選ぶにも見た目の好みが最優先されるかと思いますが、実はバイクに乗っているとき、ライダー自身の視界に「常に、最も長く入り続けるパーツ」が自分の手元(グローブ)なんです。
お気に入りの最高にカッコいいグローブをはめていれば、ふと手元を見た瞬間に「やっぱりめちゃくちゃカッコいいなぁ、このグローブ!」と心の中で思えて、それだけで走るのが何倍も楽しくなります。ICONからは他にはない独創的で個性的なデザインが多く発売されているので、単なる安全装備を超えて、バイクファッション全体の印象をガラリと変える大きな役割を果たしてくれます。コーディネートを考えていくのも本当に楽しい時間ですよ!
僕も長年バイクに乗っていますが、気がつくと自宅の棚にはお気に入りのグローブが何双もたくさん並んでいる状態になっています(笑)。それくらい、グローブは奥深くて集めるのも楽しいアイテムです!
店頭に来ていただけましたら、実際のレバーの握り心地の確認や、各モデルのサイズ感の試着が可能です。遠方の方もお電話やメールでいつでもお気軽にご相談ください。グローブには結構うるさいので細かくアドバイスさせていただきます!
\ ICONの豊富なジャケット一覧をチェック /
AFG MOTOSPORTS 公式通販サイトはこちら ➔住吉(AFG MOTOSPORTS店長)
16歳からバイクに乗り始め、ある時出会った「ICON」の世界観にどっぷり魅了されました。現在はICONブランドを中心に、海外製バイクヘルメットやアパレルの本当の魅力を日々発信しています。「海外製はサイズ選びが心配…」という方もご安心ください!1ライダーとしての経験 and プロの視点から、あなたに最適なフィッティングをご提案します。サイズのご相談や商品へのご質問など、まずはお気軽にお問い合わせください!