システムヘルメットは重い?抜群の軽さと攻撃的デザインを両立した新作ICON「THRESHOLD」を徹底レビュー

「フリップアップするシステムヘルメットは便利だけど、重くて首が疲れる…」「いかにもツーリング用というツアラー然とした丸いルックスが苦手」と敬遠していませんか?
今回は、アメリカのブランド「ICON(アイコン)」から満を持して発表された、これまでの概念を覆す超軽量・超スポーティな新作システムヘルメット「THRESHOLD(スレッシュホールド)」の機能性と革新的な魅力に迫ります。

軽くてかっこいい新作システムヘルメット ICON THRESHOLD ▲ フリップアップ構造とは思えないほどエッジの効いた、攻撃的なシルエットを誇る「THRESHOLD」

手に持って驚愕。「これシステムヘルメット?本当に軽いじゃん」

どうしてもチンバー(顎)の開閉構造上、内部パーツが多くなり重量が出やすくなってしまうのがシステムヘルメットの宿命でした。

しかし、このTHRESHOLDは設計段階から徹底的に無駄なウェイトを削ぎ落とし、極限までの軽量化を図っています。僕が初めて実物を手に持った瞬間、思わず「ん?これシステムヘルメットだよね?軽いじゃん!」と直感的に驚いてしまったほどです。

さらに、ICONの真骨頂である帽体(シェル)のデザインが極めてスポーティ。極めつけに、フロントシールドが先日ご紹介した名作「ULTRAFLITE」のように顎のラインまで深く回り込むため、システム特有のもっさり感が一切ない、非常に攻撃的でソリッドなルックスに仕上がっています。

「軽さ」「スポーティな帽体」「革新的なロングシールド」という、いわば持ち味のデザインを加えてワン・ツー・スリーの強烈な連打を食らったかのような、圧倒的なインパクトを持つヘルメットです。

余談ですが、店頭に来られる多くのお客様は、最初から「システムヘルメットが欲しい」と指名して来られるわけではありません。「このグラフィックが最高にカッコいい!……あ、これシステムヘルメットだったんだ!」という流れで一目惚れされるケースがほとんどなんです(編注:それくらいデザインが自然で美しいということです)。

ツーリングを極めて快適にする充実の機能とインカム連携

もちろん、ストリートやロングツーリングを徹底的に快適にするための機能・性能にも抜かりはありません。

THRESHOLDに凝縮されたプロ仕様の快適装備
  • 大型ベンチレーション:走行風をガッツリ取り込み、ヘルメット内部の熱気と湿度を素早く排出する優れた通気性を確保。
  • ドロップシールド:日差しの強い日中に大活躍。走行シーンや時間帯に合わせて、クリアタイプ等にカスタムすることも可能。
  • Hydradry内装:ICONお馴染みの吸汗速乾生地。肌触りが抜群に良く、夏場の休憩時でも驚くほどすぐに乾いてくれます。当然、すべて取り外して丸洗い・内装交換ができるのでいつでも清潔。

ヘルメットの造形を一切崩さないビルトインインカム「HELMLINK」

そして、今ICONが最もプッシュしているのが、SENA社と共同開発した専用ビルトインインカム「HELMLINK(ヘルムリンク)」の搭載機能です。

ビルトイン(埋め込み型)インカムの最大のメリットは、ヘルメットの外側に大きな本体をポン付けする必要がない点です。ヘルメット本来の流れるような造形美やエアロダイナミクスを一切崩すことなく、綺麗にヘルメットの内部に納めることができます。リアスポイラーのパーツもカラー変更してカスタムできるため、シールドの色と組み合わせて自分好みのヘルメットスタイルを楽しめます!

一度使うと戻れない?日常のふとした瞬間に輝くシステムヘルメットの良さ

細かいことを言うと、一般的なフルフェイスヘルメットは走行していない停止時などに、少し息苦しくなることもありますよね。

特に、一度出発しようとバイクに跨がったものの、「あ、ボックスにグローブ忘れた…」っていう時。わざわざバイクを降りてリアボックスからグローブを取り出すあの僅かな瞬間、気温が高い日だとヘルメットの内部がムワッとして、徐々に息苦しくなってくるあの感じ、ライダーなら誰もが経験があるはずです。

そんな時、システムヘルメットであれば、チンバーをガバッと前上に開けられるので圧倒的な解放感があり、一瞬で「あ、息できる!」ってなります(笑)。この日常のちょっとした利便性こそが、システムヘルメットが愛される大きな理由です。

ジャパニーズカルチャーの逆輸入!デザインへの拘りと「滝夜叉姫」

このTHRESHOLDのラインアップの中でも、ICONらしい並々ならぬデザインへの拘りが炸裂しているのが、逆輸入ジャパニーズカルチャーグラフィックである「オオドクロ」です。

日本人なら恐らく誰もが一度は聞いたことがある歴史上の人物、平将門。その娘の一人である五月姫、またの名を「滝夜叉姫(たきやしゃひめ)」がこのヘルメットのモチーフとなっています。妖術を使えたとも言われている滝夜叉姫が平安時代、朝廷と戦うために巨大な餓者髑髏を召喚したという伝説が伝えられていますが、この「大きい髑髏 → オオドクロ」がヘルメットの名前の由来になっています。

平将門の娘 滝夜叉姫とオオドクロをモチーフにしたバイクヘルメット ▲ ヘルメット上部には大迫力のオオドクロ、左右には妖艶な滝夜叉姫が描かれる

暗闇で般若が変わる!驚愕の蓄光(Glow-in-the-Dark)ギミック

ヘルメットの上部にはオオドクロ、左右には滝夜叉姫が描かれているのですが、なんとこのヘルメット、暗いところで怪しく光る「蓄光(グロウ)」仕様になっています。

さらに驚くべき仕掛けとして、暗闇で光ると、昼間は見えていた滝夜叉姫の顔が「般若(はんにゃ)」へと姿を変えるという、恐ろしいほど凝った特殊なギミックまで搭載されているのです。ここまでストーリー性とデザインに拘り抜くメーカーは、世界中を探してもICONの他に絶対にないでしょう!

極めつけには、同じく般若がデザインされたプロテクター入りのカジュアルフーディ「UPARMOR HOODIE」もラインアップされており、セットアップでお洒落にコーディネートを楽しめます。ちなみに、ICONのグラフィックにはレーサーレプリカ系などは一切なく、ストリートカジュアルを全力で楽しめるように全てオリジナルで描き下ろされています。そのため、バイクに乗る時だけでなく、部屋に飾ってインテリアとして眺めても100%楽しめるのがブランドの大きな魅力です。

店長の超偶然エピソード(茨城県つくば市との繋がり)
これまた余談ですが、この滝夜叉姫についてネットで深く調べていたら、現在彼女が祀られている神社は全国にたったの2箇所しかなく、その内の1箇所がなんと、僕たちのショップがある「茨城県つくば市」だったのです!この超偶然のシンクロには僕も鳥肌が立ちました(笑)。
THRESHOLDはまだ発売されたばかりの最新作ですが、これからICONらしい刺激的なグラフィックがどんどん増えていくと思われるので非常に楽しみなモデルです。インパクトのある柄はもちろん、単色でシンプルなソリッドデザインもございますのでご安心ください!実物をご覧になりたい方、サイズ感を試してみたい方は、ぜひ店頭までお気軽に足を運んでください!
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AFG MOTOSPORTS店長 住吉
WRITER

住吉(AFG MOTOSPORTS店長)

16歳からバイクに乗り始め、ある時出会った「ICON」の世界観にどっぷり魅了されました。現在はICONブランドを中心に、海外製バイクヘルメットやアパレルの本当の魅力を日々発信しています。「海外製はサイズ選びが心配…」という方もご安心ください!1ライダーとしての経験とプロの視点から、あなたに最適なフィッティングをご提案します。サイズのご相談や商品へのご質問など、まずはお気軽にお問い合わせください!